あたまじらみ
あたまじらみはヒトの毛髪に寄生します。頭にかゆみを感じるようになりかゆみが強い場合は湿疹様病変や細菌感染による化膿性病変などを伴うこともあります。
感染経路
主に髪に直接ふれるものの共有することで感染し、帽子、ヘアブラシ、タオル、枕、寝具などを介してひろがります。
症状
かゆみがつよく毛髪にふけ様の白いものが沈着します。(虫卵)手ではらってもこの白いものは容易にはとれません。ヘアーキャストというふけがこびりついたものと見違えることもあるので疑わしい場合は皮膚科専門医に受診しましょう。
診断
皮膚科で毛髪に付着しているふけ様物質を顕微鏡で見て診断します。
治療
現在日本ではあたましらみの治療はスミスリンパウダー、シャンプーを使用します。このお薬は虫卵にはききません。卵はみつけしだい、すき櫛でたんねんに頭髪をすくか手でとります。
予防
日頃から頭髪を清潔にし、症状がある場合は早く皮膚科専門医を受診しましょう。寝具は毎日洗濯し、布団の共有、枕の共有はやめましょう。
ここ数年は増加傾向にあり、小学校、幼稚園、保育園などの子供などに発生しています。感染力が強く家庭内感染がおきるので、早期発見早期治療が望まれます。
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