脂漏性湿疹
髪の生え際や額、鼻の周辺が赤くなったり、フケ様のものがつき、頭皮が赤味を帯びて多量の細かいフケがでて痒みが強く感じられる場合、脂漏性湿疹といいます。脂漏性湿疹は、脂腺ぼ分布が多い部位(頭皮、耳、顔面中央、胸部、脇の下、恥骨部、肛門周辺)に生じます。
皮膚科を受診する患者さんの2〜3%がこの疾患といわれています。決してめずらしい病気ではありません。しかし他の病気やかぶれに似ているので皮膚科医による正確な診断が必要です。
原因は?
よくわかっていません。
最近では、原因のひとつに脂漏性湿疹のフケには、カビの一種の癜風菌が繁殖してみられることがあり、これが発症に関わりをもっていると考えられます。 癜風菌は健康な人の皮フのどこにでもいる常在菌です。だから脂漏性湿疹が人にうつったり、人にうつされたりすることはありません。
治療は?
湿疹をしずめるため、副腎皮質ステロイドの外用剤や癜風菌の繁殖を抑えるための、抗真菌剤の外用剤などが使用され
ます。ミコナゾールを含んだシャンプー剤で洗髪すると効き目があります。
再発を繰り返すことがあるので、毎日根気よく外用剤の使用を続けてゆくことが大切です。
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